同窓会長 ご挨拶

 会員の皆様におかれましては、益々ご活躍のこととお慶び申し上げます。栗原前会長の後を引き継ぎ、このたび同窓会長に選任された昭和54年工学部電子工学科卒業の五味勝です。どうぞよろしくお願いいたします。

 私は本大学を卒業後、株式会社東陽テクニカへ入社しました。現在は相談役という立場ですが、昨年12月までの10年間代表取締役社長を務めておりました。社長就任時には当時の小畑秀文学長からご祝辞をいただき、大役に身の引き締まる思いでした。この場を借りて御礼申し上げます。

 振り返りますとこの10年は私にとって激動の歳月でした。未曾有の被害を引き起こした東日本大震災はその一つです。震災はこの3月にひとつの節目である10年を迎えましたが、今も被災をされた多くの方が直面されている課題にお見舞い申し上げるとともに、復興にご尽力されている方々のご安全、ご活躍を心よりお祈り申し上げます。

 私の社長業はこの震災と共にスタートしたといっても過言ではありません。就任の3カ月後に東京の日本橋オフィスで地震にあいました。突然の大きな揺れに為す術なく身を屈め、時間の経過とともに明らかになる甚大な被害の現実はまさに恐怖でした。地震発生の4か月後、地震と津波により大きな被害があった岩手県大槌町からの応援要請を受けて現地へ向かい、現地に施設がある東京大学海洋研究所(この施設も津波の被害にあり、大きな損傷を受けていました)と共同で当社の扱う海底地質調査機器を使用して「海底がれきマップ」を作成いたしました。海洋調査をしている現場を陸から海に向かってみていると穏やかで普通の海でしたが、そこから内陸を見るとほとんどの家屋が破壊されている状況でした。

 東北大震災を目の当たりにし、被災者の方々に哀悼の意を表しつつ、明日は何がおこるかわからない、今を大切に使わなければいけないとの思いを強くしました。私たちはいつも自然と共に歩まねばなりません。今も世界各地で蔓延を続け、災害クラスの危機的状況にある新型コロナウィルスもまた然り、それぞれの分野で本領を生かす事が求められています。困難な時代ではありますが、本同窓会が何等かの形で乗り越えるきっかけになることに期待を寄せております。ぜひ、コロナウィルス終息時には世代を超えた同窓会へ積極的にご参加いただき、情報交換の場としてご活用いただければ幸いです。より良い会の発展を目指して私も微力ながら活動してまいります。

 最後になりましたが皆様の引き続きのご支援ご協力をお願いし、就任の挨拶とさせていただきます。

令和3年6月20日