一般社団法人 東京農工大学同窓会

同好会だより

2024年度活動報告【地域再生・地域活性化に東京農工大学の知的資源を活かすネットワーク】

同好会名 地域再生・地域活性化に東京農工大学の知的資源を活かすネットワーク
実施事項 【Ⅰ】講演会&交流会の開催
(1)日時:2024年4月13日(土)
(2)会場:東京農工大学本部50周年記念ホール 
(3)講師: 三浦慎悟氏(林学S46、理学博士、早大名誉教授))
(4)演題:日本における野生動物管理の源流、種の認識史と生物多様性保全
◇講師のプロフィール
 三浦氏は、日本の哺乳類学について研究研鑽を積まれ、高崎賞(1981年)
環境保全功労者環境大臣表彰(2013年)を授与され、日本哺乳類学会長を歴任され、現在、自然環境研究センター理事長を務めておられます。多くの著書及び研究論文を発表されてきましたが、特に、自らの研究史も込めたとも思われる「動物と人間―関係史の生物学」(東京大学出版会)は、アライグマやイノシシなどの野生動物被害と自然環境保護との関りが社会問題化している中で、関連学会以外の人々にも注目される大著で、本同好会でも講演を依頼することになりました。本講演会でも多面的な質疑、議論が展開されましたが、「私たちは資本主義の呪縛から解き放たれ、経済のあり方により自由でなければならない。持続可能な社会とは、生物多様性の歴史性や連続性を確保し、生物間の相互作用や循環を保全し、環境との一体性を保証する経済の仕組みを作ることにほかならない。」というまとめの一文に大きな示唆を与えていただきました。*当日は会場に13名、オンラインで4名が参加しました。
【Ⅱ】「風の記録」第2版の編集の取り組み
本会発足の契機となった、会員の回顧録「風の記録」第二版の編集に取り組み次年度内に刊行する運びになった。
報告者 淵野 雄二郎(農学S43)