一般社団法人 東京農工大学同窓会

同好会だより

2025年度活動報告【地域再生・地域活性化に東京農工大学の知的資源を活かすネットワーク】

同好会名 地域再生・地域活性化に東京農工大学の知的資源を活かすネットワーク
実施事項 ◇総会&講演会の開催
(1)日時:令和7年6月23日(月)
(2)東京農工大学本部キャンパス50周年記念ホール
(3)総会議事内容
1.前年度の総会及び講演会について(淵野雄二郎)
2.”風の記録“第二版編集の経緯(小川和男)
 *小川編集長より、“風の記録第2版”の編集経緯を報告いただき、出席者及びオンライン参加者からの感想やご意見をうかがいました。
◇講演会
 講師:宮井迅吉(工化S46)
 演題:菊池邦作先輩(東京高等蚕糸学校卆)の紹介

菊池邦作は東京高等蚕糸学校の出身で、戦前の暗い時代に反戦・労農運動に取り組んだため、治安維持法違反の嫌疑で凄まじい拷問を受け、死の淵に立たされましたが、一貫して戦争に反対する立場を貫きました。
元々、養蚕農家の出身で、蚕糸学を修め「蚕糸絹情報」という業界誌を発行し、執筆家として生計をたて、戦後も継続して養蚕製紙業に貢献しました。  
また、長野県で政治の民主化運動に参加し、日本で最初の革新知事を生み出す力となりました。注目されたのは、自らの経験を基にした「徴兵忌避の研究」で、これは、徴兵制の下で戦争に動員されることを忌避した人々の様々な抵抗を、調査発掘して取り纏めた研究書でした。「良心的兵役拒否」の思想は、世界に広がっていますが、そのさきがけともいえるものです。
今再び、世界的に戦争の危機が迫っている時期に、「風の記録」の大先輩として菊池邦作の歩んだ道を紹介する意義は大きいと考え、本年度の「風の記録」の集まりで講演していただきました。
なお、当日は会場に10名、オンラインで4名が参加しました。
報告者 淵野 雄二郎(農学S43)