一般社団法人 東京農工大学同窓会

作品コーナー No.09 山田尚公(林産S55)

コメント

木版画を始めたのは、6歳の頃に父の仕事場でその邪魔をしながらだったと思います。 木彫刻の家に生まれて、木屑の中で育ったのですが、不思議な縁で大学で木の勉強をしました。勉強と創作は直接の関係はありませんが、木の近くにいる友人や先輩の応援はありがたいものです。
 木版画のスタイルは棟方志功の流れを汲むものです。
 歳を取るにつれて、自己表現より先人の偉業を学ぶ事がたいせつだと思うようになりました。
 「もう一生欲しい」は義太夫の名人、90歳の名言ですが、還暦を前にその気持ちが少し分かるようになったところです。
 創作は他の仕事と違い、ある程度は一人で完結しなければなりません。
 健康である限り続けて行きたいと願っています。