本学馬術部が快挙
Ⅰ 関東学生馬術三大大会の総合馬術競技で団体4位、3種目総合7位
2023年6月15日(木)から18日(日)に、山梨馬術競技場において関東学生馬術三大大会が行われました。本大会には、関東学生馬術連盟に所属する18大学が出場し、全日本学生馬術大会の予選を兼ねた大会です。本学からは、MD障害馬術競技、障害馬術競技(2回走行)、馬場馬術競技及び総合馬術競技に出場し、MD障害馬術競技で豊田美貴(応用化学科4年)と整風号が5位、総合馬術競技の団体で4位、3種目(障害馬術競技・馬場馬術競技・総合馬術競技)総合で団体7位の成績を収めました。総合馬術競技の団体成績は、優勝日本大学、準優勝早稲田大学、3位明治大学、4位東京農工大学、5位専修大学、6位東京農業大学、7位筑波大学でした。
本年の大会に出場するにあたり、総合馬術競技の団体で3位入賞と全日本学生馬術大会での5人馬の出場権利を獲得するという目標を掲げて臨みました。試合直前に選手の怪我などのアクシデントがあり、緊迫した状況の中で、急遽交代して出場した選手の頑張りが光り、5頭全頭が無事完走して5人馬の全日本学生馬術大会出場権を得ることができました。しかし、3位という当初の目標には一歩届きませんでした。
私自身は、MD障害馬術競技と総合馬術競技に鞠風号で出場しました。MD障害馬術競技では減点8、総合馬術競技では減点109.4でした。私が騎乗した鞠風号は、本学馬術部の中でも屈指のスーパーホースなので、経験の浅い騎乗者を助けてくれることが多いのですが、本大会では馬の力を十分に発揮するような騎乗をできず悔しい思いがありました。
Ⅱ 関東学生馬術争覇戦で準優勝
2023年8月25日(金)から27日(日)に、津久井馬術競技場において、関東学生馬術争覇戦が行われ、本学がⅠ部で準優勝しました。
関東学生馬術連盟に加盟している大学では、前年度に出場した公式試合の成績で獲得したポイント数によって、I部、II部、Ⅲ部にランキングされます。本学は、本年もI部に所属しています。今年度のI部所属大学は、慶應義塾大学、日本大学、明治大学、専修大学、学習院大学、東京農業大学、早稲田大学及び東京農工大学の8大学です。
争覇戦は、トーナメント方式で行われる障害飛越競技です。I部では、対戦する両大学から3頭ずつ合計6頭の馬と両大学から6名ずつの選手が騎乗します。初めに前段として両大学の3名の選手が自大学の馬(自馬)に騎乗して走行します。その後、後段として残りの3名の選手が対戦相手大学の馬(貸与馬)に騎乗します。同じ馬に騎乗した前段の選手と後段の選手の成績を比べて、馬ごとに勝敗を決めます。減点の少ない選手が勝ちとなり、馬ごとの勝ち点によって勝敗を決めます。勝ち点が同点の場合は、全部の選手の合計減点数が少ないチームが勝ちとなります。騎乗する技術はもちろんですが、それぞれの馬の特徴に合わせて騎乗者を決めることが重要です。
本学は、一回戦が慶應義塾大学との試合でした。慶應義塾大学は関東学生馬術三大大会の3種目総合で4位の強豪大学です。試合では、本学が自馬、貸与馬ともに2頭ずつ勝ち点を得て、4対2で勝利しました。二回戦は、昨年僅差で負けた明治大学との対戦でした。明治大学も関東学生馬術三大大会の3種目総合で、団体2位の強豪大学です。試合は、明治大学に勝ち点で負けていましたが、最後に出場した本学の選手が勝ち点を得たことにより同点にまで持ち込み減点数で勝つことができました。決勝戦の相手は、昨年の優勝大学である東京農業大学でした。東京農業大学の馬は、騎乗が難しい馬が多く、選手のレベルも高いので厳しい試合になることが予想されました。予想通り、東京農業大学の選手の技術やスピード感に圧倒されてしまい、健闘及ばず2対4と勝ち点により本学の準優勝が確定しました。Ⅰ部の最終成績は、優勝東京農業大学、準優勝東京農工大学、3位明治大学、4位専修大学、5位慶應義塾大学、6位学習院大学、7位日本大学でした(早稲田大学は不参加)。個人では、本学主将の本間飛鳥(化学物理工学科4年)が優秀選手賞を受賞しました。今年の大会で、準優勝という成績を残せたことは、納得していますが、他大学との力の差も実感でき、一層モチベーションが上がる試合となりました。今後は、更に上位の成績を目指して頑張りたいと思います。
今回の関東学生馬術三大大会と関東学生馬術争覇戦において好成績を残せたのは、部員全員で「チーム農工大」として、戦えたことが大きな力になりました。部員一同、ご支援やご指導を無駄にしないよう、応援して良かったと思っていただけるように、これからも一層頑張りますので、引き続き応援を宜しくお願いします。
津川雄大(共同獣学科3年)
写真1 関東学生馬術三大大会 MD障害馬術競技 津川雄大(共同獣医学科3年)と鞠風号
写真2 関東学生馬術三大大会 MD障害馬術競技 中山朝葉(地域生態システム学科3年)と路風号
写真3 関東学生馬術三大大会 障害馬術競技(2回走行)本間飛鳥(化学物理工学科4年)と黒風号
写真4 関東学生馬術三大大会 総合馬術競技クロスカントリー(耐久審査)下野紗良(環境資源科学科4年)と幸風号
写真5 関東学生馬術三大大会 総合馬術競技余力審査 豊田美貴(応用化学科4年)と整風号
写真6 関東学生馬術三大大会 総合馬術競技余力審査 後藤歩(生物生産学科3年生)と路風号
写真7 関東学生馬術三大大会試合終了後の集合写真
前列左から、佐々木計(昭和63年化学工学科卒)・津川雄大・後藤歩・本間飛鳥・豊田美貴・下野紗良・石丸睦樹(平成2年獣医学科卒)、後列左から伊藤誠純(共同獣医学科2年)・小瀧崇正(令和5年地域生態システム学科卒)・佐藤綾夏(地域生態システム学科1年)・河内悠太(地域生態システム学科1年)・宮本千穂(地域生態システム学科1年)寶川茜(環境資源学科4年)・小山翔(共同獣医学科5年)・西山美雪(令和5年共同獣医学科卒)・星野正大(東京医科大学4年)・田羅隆利(環境資源学科1年)・斎藤克馬(生命工学科3年)・野口陽(平成7年獣医学科卒)
写真8 関東学生馬術争覇戦 津川雄大と明治大学所有馬 ボバフェットM号
写真9 関東学生馬術争覇戦 下野沙良と本学所有馬整風号
写真10 関東学生馬術争覇戦 後藤歩と本学所有馬路風号
写真11 関東学生馬術争覇戦 中山朝葉と本学所有馬鞠風号
写真12 関東学生馬術争覇戦 豊田美貴と慶應義塾大学所有馬ゴルコンダ号
写真13 関東学生馬術争覇戦 本間飛鳥と東京農業大学所有馬オレオールカフェ号
写真14 関東学生馬術争覇戦表彰式後の集合写真
左から寶川茜、下野沙良、中山朝葉、豊田美貴、有田在吾、本間飛鳥、後藤歩、伊藤誠純、津川雄大