一般社団法人 東京農工大学同窓会

2024.3.1 皆様同窓生向け

東京農工大学科学博物館 支援団体「繊維技術研究会」会員募集・活動紹介

繊維技術研究会 新会員募集

繊維技術研究会は繊維に関わる技術の伝承や、ものづくり、調査研究を通じて科学博物館活動を支援しているボランティア団体です。
繊維に関してご自身の知見やキャリアを活かした活動にご関心のある会員を募集中です。
繊維とか機械などの専門的な知識をお持ちでなくてもかまいません。
毎月第3火曜日に例会を開催しています。また概ね毎火曜日には繊維機械の動態展示・解説活動なども行っています。

★ご関心のある方は第3火曜日に科学博物館内 繊維技術研究会をお訪ねください。
お問い合わせ先 繊維技術研究会E-メール sengiken.noko.haku(at)gmail.com ※(at)を@にして下さい。 
(科学博物館ホームページhttps://www.tuat-museum.org/

動態展示活動の様子(科学博物館Facebookから)

活動紹介

1.繊維技術研究会設立の趣旨と経緯
 日本の高度経済成長前期を支えた繊維工業が、重機械化学工業、電気・電子工業等に移ることに伴い、東京農工大学においても繊維プロパーの学科が昭和末期には無くなった。しかし繊維技術の継承は重要であり、繊維に関わる調査・研究、工学部付属博物館(現 大学付属科学博物館)所蔵資料の大型繊維機械の動態展示などを行い、博物館活動に資することを趣旨として平成21年(1999年)にボランティア団体「繊維技術研究会」が設立された。
 設立に当たっては当時の繊維博物館長で元繊維工学科教授の壁矢久良氏が発起人となり、昭和30年代前半の繊維工学科卒業生が中心になって設立した。

2.繊維技術研究会の推移と活動
 設立時は7名でスタートし、その後、卒業生の伝手で本学卒業生に限らず順次会員を増やし、30名余を数えた。会員構成は繊維系企業(化合繊、紡績、織布等)や繊維機械系企業の出身が多いが、それら企業出身以外で繊維に関心を寄せる方々の比率が増えている。
 以下の活動を主に行ってきた。
・展示繊維機械(自動繰糸機、豊田自動シャトルチェンジ織機、日産ジェット織機、ガラ紡機、等)の動態展示・解説:原則、毎火曜日。展示機のメンテナンスや関連資料の調査研究も行なっている。
・科学博物館事業への協力:ビデオライブラリーの制作 平成24年(2012年)https://www.youtube.com/user/tuatkahaku
HR型自動繰糸機動態保存継承プロジェクト 令和3年(2021年)~
ワタくりワークショップなど科学博物館イベント
・月例講演会(現在、休止中):当初は会員の得意分野の発表程度だったが、その後、繊維を中心とした各界の方々を講師に迎え、一般市民も聴講の公開講演会に発展した。
科学博物館ホームページ内の「繊維技術研究会」ページに掲載の講演会一覧参照。https://web.tuat.ac.jp/~museum/support/giken/index.html 
・「設立10周年記念誌」の編集制作:会員による展示機に関わる調査研究等の報文集。平成26年(2014年)改訂版をCD化。
・Facebook「繊維のひとコマ」:会員が「繊維に関わる知見・情報」を投稿し、上記の「繊維技術研究会」ページに掲載。       
・会員各自の得意分野に関わるものづくり、資料調査・研究、など。
・月例ミーティング(原則第3火曜日):会の運営や課題の話し合い、情報交換。
・見学会開催:繊維関連施設を中心に見学。ホットマン(青梅・タオル製造)、岡谷市蚕糸博物館、富岡製糸場とIHIエアロスペース(固体燃料ロケット製造)、など。

3.繊維技術研究会の課題と今後
 繊維分野で活躍された方々が年々減少するにつれて、会員も高齢化し、加えてコロナ禍で3年間、ほぼ休止状態だったこともあって、設立当時から活動された方々が退会や逝去され、現在は往時の 2/3近くにまで会員数が減少した。
 昨年4月以降、従前どおりの動態展示活動や月例ミーティングを再開したものの、講演会や見学会、ものつくりなどの活動再開まで至っていない。
 現在、新会員を募集中で、楽しく活気ある活動集団として、科学博物館を支える繊維技術研究会を目指し、努力を続けている。
 同窓会の皆様のご支援を今後ともお願い申し上げます。

(文責 繊維技術研究会 会長 葛西 成治)

参考資料
1)「多摩のあゆみ」第120号 たましん地域文化財団 2005年
2)「東京農工大学工学部小金井キャンパス 120 年史」東京農工大学工学部史料編纂小委員会 2005年
3)「繊維技術研究会設立10周年記念誌(改訂版)」繊維技術研究会 2014年